照明の位置と照らし方で変わる演出効果とは

DIALuxと照明計画
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照明の位置と照らし方で変わる演出効果とは

DIALuxと照明計画入門 ひまわり照明設計室
公開済み by Writer -U174の blog · 16 5月 2022
Tags: 電球色
照明は日常生活を送る上で毎日使用するものですが、位置を変えることで演出効果を付加させることも可能です。
照明でイメージされるのは天井に設置されているタイプの照明でしょう。
特に工夫のないライティングだと思われがちですが、上に設置される照明にも天井を照らすタイプ、床を照らすタイプ、壁を照らすタイプなどいろいろなライティング方法があります。

ライティングダクトを使用すれば、照明の位置を自由に変えることも可能です。
また、照明は天井に設置されるものだけではありません。
壁際に設置したり、床に置いたり、床に近い位置から上を照らす照らし方もあります。

照明の位置で得られる演出効果

照明は位置だけでなく、どこを照らしているのかによっても大きく演出効果が変わってきます。
例えば、低い位置にある照明には、足元を照らしたり間接照明として使用する照明と、下から上に向かって光を照らすアッパーライトの二種類があります。
アッパーライトは自然界ではあり得ない光の向きで非日常を演出することができるでしょう。

同じように、フロアスタンドや壁面に添え付けた間接照明などで天井を照らす、つまり、下から上へ向かってライティングさせると、非日常感の演出ができます。
天井付近に設置する照明にも位置によって単純に部屋を明るくする以上の演出が得られます。
部屋全体の明るさを均一に保つための照明の位置と、人が集まる場所を意識した照明の位置では少し違いが出てきます。
また、間接照明や低い位置からの照明と組み合わせて不自然にならない配置を考えなければなりません。

照明の位置を意識するだけでリビングやダイニング、玄関、廊下など家のあらゆる場所に演出を加味させることが可能です。
とはいえ、素人が照明の配置を行ってしまうとうるさくなってしまったり、逆に暗すぎて生活に支障が出る場合も考えられます。
まずは、照明の知識や特性、または光が人に与える影響などを学習しながらお部屋の照明の見直しをおすすめします。

照明の違いで起こる効果

仕事や趣味などで昼夜逆転の生活をしている人も珍しくないですが、照明器具の普及と進歩のお蔭で、私たちのライフスタイルも随分豊かになりました。

このように暮らしに欠かせない照明ですが、その種類は豊富で光の色や明るさを変えることで、見える物の印象はまったく異なるだけでなく、生理的・心理的な効果もあるといわれています。


照明の色・明るさと効果

照明には数多くの種類がありますが、LED照明の誕生により、さらに色も豊富になりました。

一般的なのが昼光色で青みがかった白色の照明です。

この色の照明を用いることによって脳を活性化させて、集中力を高める効果が期待できると言われており、オフィスなどに適しています。
読書や子どもの勉強部屋などにも昼光色が最適ですが、脳が休まらないので寝室などリラックスしたい場所には不向きと言えます。

昼白色は太陽に近い白色で、室内をありのままに照らします。

とくに特徴がある色ではないのですが、部屋の照明で迷った場合は昼白色のライトをおすすめします。
また、洗面台やメイクルームなども昼白色が適しています。

昼光色とは反対なのが、オレンジ色の電球色です。

電球色はあたたかみがある色でリラックス効果を期待できるため、一家が集うリビングや寝室におすすめです。

またオレンジの光は食事を美味しく見せてくれるため、ダイニングなどにも最適です。

たとえばピンク色のライトは集中力を上げる効果があるとされています。

近年街中でもよく見かけるブルーのライトは気持ちを落ち着かせる効果が高いとされ、犯罪の多い地域などに設置されており、効果を上げているそうです。

「気分を変えたいけど引っ越しはできない!」「模様替えも面倒」といった場合、照明の色や明るさなどを変えてみましょう。

小さな足元ランプを床に置いて天井を照らしたり、間接照明でお洒落にライトアップするなどでお部屋の雰囲気はガラリと変わるので、ぜひ工夫してみてください。







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